2025年4月から「アレスク」を導入いただいている大阪教育大学附属天王寺小学校の湊川先生(養護教諭)・松田先生(栄養教諭)・國光先生(教務主任)に、インタビューにお答えいただきました。
※2026年2月当時の情報です。
教育目標および、育成を目指す子ども像
── 貴校が大切にされている教育目標についてお聞かせください。
本校の教育目標は「個が生きる学校」です。私たちがイメージしているのは、それぞれの個性を生かし、伸ばしながら育っていく姿です。それは決して自由放任ではなく、一人ひとりの良いところを伸ばせる環境を整えることだと考えています。
また「個」とは児童だけを指すのではありません。先生の「個」も生かすことが重要であり、先生が生き生きと活動していれば、それは必ず子どもたちの姿にも反映されるという循環を大切にしています。

教育目標の実現に向け、学校給食において重視する点
── その目標は、給食や食育の場面ではどのように具現化されているのでしょうか。
食物アレルギーについても、私たちは特別なことではなく、その子が持つ特徴や個性として捉えて指導を行っています。
食育において最も重視しているのは、子どもたちが食を楽しみ、かつ自分の体を守るための自己管理能力を身につけることです。そのためには、栄養教諭が単に献立を管理するだけでなく、実際に子どもたちの様子を観察し、コミュニケーションを取ることが不可欠です。
DX化によって事務作業を削る真の目的も、まさにここにあります。管理に時間を費やすのではなく、子どもの隣で一緒に給食を食べたり、その子の様子を深く知ったりするための時間を生み出すことを重視しています。
給食において、これまで抱えていた課題
── アレスク導入以前、現場ではどのような困難があったのでしょうか。
当時はアレルギー対応が担任任せになっており、情報の共有不足や児童本人の自覚不足など、多くの課題がありました。給食での誤食を防ぐために紙による管理を工夫・徹底していましたが、その事務負担は膨大なものでした。自治体のデータを本校独自の内容に作り替え、約50世帯に配布し、戻ってきた紙を一枚ずつチェックする……。この作業に追われ、栄養教諭や養護教諭が夜遅くまで書類を眺めているような状況でした。
本来、教育者として子どもたちの姿を見るべき専門職が、事務作業によって子供と向き合う時間が削られていること自体が、最大の課題であり本末転倒な状態だったのです。

アレスクを知ったきっかけと、導入を検討した理由
── そこから、どのようにしてデジタル化へと進まれたのですか。
コロナ禍で分散登校が行われた際に、健康管理アプリを導入したことがきっかけです。給食もデジタル化して時間を生み出せるはずだと確信し、3年ほどアプリを探し続けました。
アレスクを導入した決め手は、機能面はもちろんですが、問い合わせに対する誠実さと対応の速さです。学校現場は安全を預かる場所ですから、サポートの手厚さは心強いポイントでした。
また、保護者の方々もすでに日常的にデジタルツールを利用されており、給食に関する連絡だけが大量の紙であったため、保護者の方々の負担軽減にもつながると感じたことも導入を後押ししました。
導入前に期待していたこと
── 導入にあたって、単なる「効率化」以上の何を期待されていたのでしょうか。
期待していたのは、事務作業をスマートに完結させ、生み出した時間を教育活動に還元することです。紙のやり取りでは、担任・児童・保護者の間を往復する中でタイムラグや紛失のリスクが生じます。これをデジタルで直接つなぐことで、担任の負担を減らすとともに、正確性を高めたいと考えました。
私たちの根底にあるのは、「早く帰りたい」という消極的な理由ではありません。「書類を見る時間を減らし、子供の姿を見る時間を増やす」。この一点において、ICTを強力な武器にしたいと考えていました。

実際に活用して感じた変化、周囲からの反応
── 導入後、現場にはどのような変化がありましたか。
アレスク導入後、細かいチェックや事務作業が減り効率化され、担任だけでチェックしていたことを栄養教諭も毎日チェックする運用ができるようになりました。
最大の成果は、栄養教諭が教室へ足を運ぶ機会が増えたことです。子どもたちが給食を食べる姿を直接見たり会話するなど、栄養教諭の職務において最重要である子どもたちの食育に使える時間が増えました。
先生に余裕が生まれることで、子どもたちへの眼差しがより豊かになるという、私たちが理想としていた変化を実感しています。
また、これまでの運用で大量に消費していた紙やインクの削減にもつながりました。
その他、安全面で工夫していること
── システム以外に、安全面で工夫されていることはありますか。
本校では、ICTによる効率化を徹底する一方で、オープンなコミュニケーションを大切にしています。職員室では情報をクローズにせず、あえて大きな声で共有することで、誰がどのような配慮を必要としているかを全員が自然に把握できる土壌を作っています。これにより、形式的な職員会議も廃止しました。安全対策は手間なくできることが安全対策の一つだと考えています。

今後のアレスク活用、アレルギー対応の展望
── 今後、さらに目指していきたい姿についてお聞かせください。
宿泊行事のアレルギー対応など、まだ紙に頼っている部分のデジタル化ができればと考えています。宿泊先ごとに形式が異なる対応をデジタルで一元化できれば、引率する教員の事務的な負担をさらに軽減し、その分、行事の教育的価値を高めることに集中できます。
ICTを駆使して安全管理の精度を高め、「先生が事務作業で疲弊してミスを起こす」という本末転倒な事態をゼロにすること。これに今後もアレスクを活用していきたいと考えています。
導入を検討している学校・自治体へのメッセージ
── 最後に、導入を検討されている方々へメッセージをお願いします。
「働き方改革」や「業務改善」という言葉は、しばしば時間短縮や効率化そのものが目的のように聞こえます。重要なのは、「効率化はあくまで手段であり、目的は子どものためである」という視点です。自分たちの業務を減らすことが目的ではなく、事務作業を減らすことで生まれた時間を、子どもたちと向き合う時間、授業を磨く時間、子どもたちの隣で一緒に給食を食べる時間に還元してほしいと思います。
大阪教育大学附属天王寺小学校 公式サイト: https://www.tennoji-e.oku.ed.jp/
アレスクに関するお問い合わせは、以下よりお願いいたします。
アレスク公式サイト:https://allesc.net/